diary

厳しい人間です

2022.7.14.thu

厳しい人間です

今回は「厳しい人間」について書こうと思います。

ここ数ヶ月間、色々と考えさせられる出来事があったからです。










最初に言ってしまうと、

fodesign = 岡芹史子は「厳しい人間」だと思います。

何を隠そう「厳しい人間」とは私のことです。笑

その性格ゆえに、独立してから3年半、様々な誘惑を遮断してきました。



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 1、同時期に独立した友人の収益の不正操作?を断る(身内の別の人の口座への入金をお願いされた)

 2、社会からNGとされている「とあるアカウントを売る」という事業の制作を断る

 3、効果が無いと分かっていて販売しているサプリメントの制作を断る(そもそも怪しかった)

 4、地域のコミュニティで談合を持ちかけられ断る

 5、SNSでのフォロワー購入(禁止に近い)を発見し本人に指摘する

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簡単に思い出しただけですが、こんな様子です。

細々したものはもっとあります。


きっと事業主の方々にはこの手の誘惑はたくさん来てることだろうなぁと思いますし、

普通に生活してる方々にも意外と身近にある事なのかもしれません。


このような甘い誘いについ乗ってしまう方もいるかもしれませんが、私はそれが出来ません。

曲がったことが嫌い。

理不尽なことも嫌いなのです。

(ちゃっかりと「一石二鳥を狙う☆」なんてことはありますが…笑)










そして制作に関しても同じことが言えます。


自身の表現力やスキル、発想力は「まだまだだ…」と日々痛感しながら作業をしているので、

少しでも高いレベルのものが出せるように常に頑張って背伸びを続けています。

故に、制作チームにそのクオリティを求めてしまうことが日常茶飯事です。



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 人間が物事を見るときの「解像度」は人によって違う。

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と、精神力が落ちていた時にカウンセラーさんから教わりました。

高解像度で物事をスキャンする人もいるし、

同じことを伝えてもその本質を感じ取れない人もいます。



「色んな人がいるから仕方ない」それは理解はしているのですが。

デザインとか制作になってしまうと「理解」が置いてけぼりになってしまうのです。

「いいものを出したい」頭がそれだけになってしまいます。










「融通が効かない性格」「頭でっかちな性格」「尖った性格」……なのだと思います。

これは父親譲りです。

父親は人間の「悪意」「怠慢」には敏感に反応する性格をしています。



ただ厄介なのは、その一方でかなり繊細だということです。



納得するまで物事を詰めていきたい、クオリティを上げたいのですが、

それを他の人にお願いしてぶつかってしまった時に、

「ま、仕方ないか」と割り切ることも出来ません。

その度に傷ついてしまい、メソメソ泣いています。



 自分の心が傷ついたこと…

 険悪な空気になってしまったこと…

 相手を傷つけたかもしれないこと…

 もっと上手く出来たんじゃないか…



反省と後悔と疑問がぐるぐるしてしまって、収拾がつきません。

こんな時は「とりあえず寝な」と夫に促されます。



ちょっとのことで傷つく癖に、妥協はできない性格をしています。

生まれてからずっとこうなのでもう一生治ることは無いですし、

治す必要はないと悟りました。










ただ一つ言えるのは、

ここまで話してきた「妥協できない」という性格は、

「自分の作品づくり」のためのものではありません。



デザインは「自分の作品づくり」ではありません。

デザインは「お客様のツール」です。



お客様が理想の未来へ進んでいくために、背中を押してあげるものが fodesignの「デザイン」です。

このために「妥協しない」「クオリティを担保したい」「本質を見極めたい」と常に背伸びをしています。



そういえば以前、とある埼玉の企業様に質問されたことがありました。


「岡芹さんには一定のクオリティ基準があると思いますが、制作チームがそれより低いものを出してきたらどうするんですか?」

「チームの空気を壊さないようにそのまま出すんですか?」などの質問をやりとりした上で、




「そのままは出せません。私が力を尽くして直します」

「それでもダメなら、申し訳ないですがこれまでのものは無しにして0から立て直します」




とお答えしました。

正確に言えばプロジェクトによって進行や人員は様々、お決まりのパターンなどは無いので、

一概に「デザインを直す」「進行を立て直す」「人を変える」といった単純なことでは無いのですが。


それでも「一定のクオリティは落とさない」と心に誓っています。

それがプロの仕事だ、と思っています。


fodesign には fodesign の培ってきたクオリティと信頼があるのです。

その点に関しては、私はこの厳しい性格でよかったなぁと思っているくらいです。










とはいえ、こう思えたのは本当に最近のことで。


「自分は他を見る目が厳しすぎるんじゃないか」

「状況によっては妥協も必要なんじゃないか」


と自分に言い聞かせて、本来の性格を押さえつけて、それによって「心が優しい人間」になれるんじゃ無いかと思っていました。

「厳しい=優しくない」では無い。

今はやっとそう思えてきている途中です。




私は、自分の見た目や話し方から、

「優しそう」「明るい」「親しみやすい」「愛嬌がある」

と捉えていただくことが多いみたいですが、内面は、



 激しくて!

 厳しくて!!

 背伸びをしていて!!!

 尖った性格!!!!



です。笑

イメージをぶち壊してしまってすみません。

お客様、制作チーム、デザインへの愛は溢れていると個人的には思ってるんですが、ね。

難しいものです。笑



まあ、私なんかで「厳しい」「細かい」と感じるようだったら、本当の厳しさを知らないんだと思います。

新卒の頃は天才デザイナーの社長に、私のデザイン案は毎回ビリビリに破かれて捨てられたりしましたから。

でももう、そんな時代じゃないので言いません。






長くなりましたが、

私の伝えたかったことは、



fodesign = 岡芹史子は「厳しい人間」ということ。

それは様々な愛ゆえであるということです。



どうぞ、お見知り置きを!






fodesign 岡芹史子